2004-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「薫煙肉(ハム)の中の鉄」山田正紀…編:豊田有恒『ロマンチックSF傑作選』収録

先日のレビュー後に筒井康隆、高齋正、山田正紀の3篇を読みましたが、仔細に紹介している時間がないので、その中では一際優れていると思えた山田正紀の一篇を紹介します。 世界戦争か何かで、人類が文明を失った世界。焼けた荒野に残ったわずかな人間たちは…

「奇跡の乗客たち」…梶尾真治『黄泉がえり』収録

こちらもユーモア溢れる一篇。 山間を走るバスが地震に遭い横転し、乗客3人と運転手が放り出された。乗客のうち初老の男が肋骨を骨折する大怪我をおい、たまたま乗り合わせた医者は手術をしたいが利き腕を骨折している。そこに、全国を修行に巡る腕利きの料…

「六番目の貴公子」…梶尾真治『黄泉がえり』収録

先日紹介した小松左京「人魚姫の昇天」と同様に民話をSF解釈するもので、こちらは「なよ竹のかぐや姫」を題材にしています。 竹取りの翁に育てられたかぐや姫の美貌は、多くの貴族に求婚を迫らせるものだった。中納言にあるかじのもとのしんひと氏も一目見…

毎日更新ならずとも

毎日更新は出来ずとも、極力、頑張っていきます。 本の感想もちょっと溜まってますので、一気に上げます。 えい。

「世界樹の高みに」田中光二…豊田有恒:編『ロマンチックSF傑作選』(集英社文庫)収録

ちょっと前に古本屋で見つけて、執筆陣のあまりの豪華さに眩暈を覚えつつレジに向かい、ほくほくしながら帰ったっけ。 田中光二のものは3つ目で、この前に小松左京と平井和正の短編があります。 小松左京「人魚姫の昇天」は、有名な童話を強引にSF解釈する…

黄泉びと知らず (新潮文庫)

「黄泉びと知らず」…梶尾真治『黄泉びと知らず』(新潮文庫)収録 星雲賞受賞作、早速読んでます。 『黄泉がえり』の方は読んでいたのですが、こちらは「本編の蛇足なのでは〜?」と思って、読んでいなかったんですね。そしたら星雲賞受賞。この期に買ったわ…

よく考えなくても、fuchi-komaには毎日書くような事って見当たりません。

それなのに日記を始めてしまったのは、某Sさんの陰謀です。…というと「何言っとんじゃゴラァ!」と殴り込み(アラシ)に襲われそうなので、某Sさんにはとにかく感謝、感謝しておきます。 fuchi-komaが語れる事と言えば、せいぜい本の事。 毎日読んだ小説やマ…

しがない大学生fuchi-komaが日記を書きます。

SF

fuchi-komaは東洋大学SF研究会(http://www.geocities.jp/toyosf/)に所属しています。こちらの方も、どうぞよろしく。さて日記の第一回は第43回日本SF大会に行ってきました、という話。 拙者、SF大会は初参加です。 いやー、自分の好きな作家さんを初め色…