2004-08-29から1日間の記事一覧

「薫煙肉(ハム)の中の鉄」山田正紀…編:豊田有恒『ロマンチックSF傑作選』収録

先日のレビュー後に筒井康隆、高齋正、山田正紀の3篇を読みましたが、仔細に紹介している時間がないので、その中では一際優れていると思えた山田正紀の一篇を紹介します。 世界戦争か何かで、人類が文明を失った世界。焼けた荒野に残ったわずかな人間たちは…

「奇跡の乗客たち」…梶尾真治『黄泉がえり』収録

こちらもユーモア溢れる一篇。 山間を走るバスが地震に遭い横転し、乗客3人と運転手が放り出された。乗客のうち初老の男が肋骨を骨折する大怪我をおい、たまたま乗り合わせた医者は手術をしたいが利き腕を骨折している。そこに、全国を修行に巡る腕利きの料…

「六番目の貴公子」…梶尾真治『黄泉がえり』収録

先日紹介した小松左京「人魚姫の昇天」と同様に民話をSF解釈するもので、こちらは「なよ竹のかぐや姫」を題材にしています。 竹取りの翁に育てられたかぐや姫の美貌は、多くの貴族に求婚を迫らせるものだった。中納言にあるかじのもとのしんひと氏も一目見…

毎日更新ならずとも

毎日更新は出来ずとも、極力、頑張っていきます。 本の感想もちょっと溜まってますので、一気に上げます。 えい。