読書会+飲み会

土曜日は読書会と飲み会がありました。
読書会のお題はスタニワフ=レム『ソラリスの陽のもとに』ハヤカワ文庫SFでしたが、文庫ではなく国書刊行会の『ソラリス』(¥2520)を持ってきた猛者が二人いたので驚きました。うち一人は素直に新訳版ハードカバーが欲しかったようですが、もう一人のY田君は「『ソラリスの陽のもとに』というのは『ソラリス』の続編だと思ったんですよ」の弁……これは全力投球(¥2520)のネタなのか? いや真実かも知れない、Y田君ならありそうだしなぁ……そう見せ掛けた韜晦?


読書会参加者は9名。作品は総じて好評でした。『SFハンドブック』海外長編ベストSF第10位、『新・SFハンドブック』第3位は伊達ではありません。
読書会では、先ず司会のM先輩がハッタリ論点フィールドを展開しました。これはハッタリでありながら皆の認識が曖昧になっているところを鋭く突く論点なので、当人は殆ど喋らずに卓上に見事な議論空間を成立させてしまいます。そのフィールドにでしゃばりのfuchi-komaが当てずっぽう仮説ロケットを打ち上げ、周囲が迎撃ミサイルで応戦する、という形で読書会は進行しました。異生物とのファースト・コンタクトをメインに読んだのか、人間同士の心理ドラマに主眼をおいて読んだのか、どちらに傾いていたかという質問では、皆の回答がバラけていて面白いものでした。「SFマガジン レム特集」を持参したエイジ氏の「レムは小説意外ではさっぱり理解できない人間」ビームには、M先輩も見事に同調してました。
(相変わらず的外れな要約ですが)そんなこんなで、楽しい読書会でした。