六番目の小夜子は私だ

NHK教育で火曜夜7:00〜7:30に再放送されているTVドラマ「六番目の小夜子」を視聴しています。これは初回放映が2000年4/8(土)〜6/24(土)なので正確には【再々々々々放送】ですね。調べてみるとファンページも沢山あります。fuchi-komaも大好きで、連続12回を通しで観るのは2回目ですが、矢張り何度観ても良いです。
第三回日本ファンタジーノベル大賞の最終選考作となった恩田陸さんのデビュー作を高校生の時に読んで先ず「原作小夜子ファン」になり、続いて宮村優子*1脚本のTVドラマを観たら原作とは一味違った風味ながらこれも傑作ですぐさま「ドラマ版小夜子ファン」になりました。
二つのメディアに展開する「小夜子」ですが、どちらにも共通しているのが「青春の一時」というテーマであり「背伸びしたい心」そして「特別な自分」だと思います。


ある高校に「小夜子伝説」なるものが伝えられている。
三年に一度、一人の生徒に手紙と鍵が届けられ「小夜子」が選ばれる。選ばれた生徒は始業式の日に赤い花を飾り、文化祭では小夜子の芝居を上演し、最後に次の小夜子を指名しなければならない。これらの仕事を成す間、誰かに自分が小夜子である事を知られてはならない。もしそうなればその年には災いが起こるであろう……

これが「小夜子伝説」の概要です。「そして今年は六番目の小夜子の年……」というナレーションでドラマ版は始まるのです。

設定こそオカルティックなものですが、思春期の少年少女の機微をうがった名作なので、少年少女は勿論かつて高校生だった方々にも読んで/観て頂きたく思います。
とは言え、残念ながらfuchi-komaの周りのオトナな方々は小説版をあまり評価しませんでした。同輩のS水君だけはfuchi-komaと同じく「恩田陸作品で一番好き」と言っていたのですけど…。
やはり思春期に読んでこそ、なのかしらん。どうなのでしょう。


追記:記し忘れましたが、TVドラマ版は現在6/12回目で折り返し地点です。ここから観ても楽しめない事は無いでしょうが、文化祭の小夜子劇上演というクライマックスは矢張り前半から観ていないとイマイチ盛り上がれないのではないかと思います。悪しからず。

*1:みやむーとは別人。プロフィールはこちら ←リンク先には恩田さんのメッセージも。