『夢の丘』読書会

22日は読書会でしたが、参加者が5人と少なかったのでBOXで行われました。
人が少ないぶん各員の意見が多く聴けましたし、全体としてはそれなりに良い読書会だったと思います。3年M宅先輩、1年M澤君、1年司会S木君とSF研のマッケン好きが集まっただけあり、お題本が半分私小説的なものである点に絡めマッケンの経歴や人となり等に多く言及がなされました。情景描写(=主人公の精神の反映)の素晴らしさや終盤の大掛かりなどんでん返しに見られる構成の妙といった点を確認していきますが、H野氏の「何だか判らないけど凄い終盤だった」という発言も含め何れも肯定的でした。
fuchi-koma的にも『夢の丘』は大変面白かったです。ここ2年間で読んだ読書会本二十数冊の中でも一、二を争うくらい「出会えて良かった」本であったと思っております。こうなると俄然マッケン及び翻訳者の平井呈一に興味が沸いて来ますね。どうやら今回が本年度最後の読書会だったわけですが、最後にこの本が読めて嬉しかった。有難う。司会のS木君に感謝しきりです。